木を選ぶ
無垢フローリング=“天然木”を使用しているため、同じものは1枚もありません。1本の木でも伐採した産地や時期、部位によって、硬さや色、木柄も変わってきます。
また、天然木は時間の経過とともに色の濃淡などの風合いの変化を楽しむことができます。
ぜひ、それぞれの木の特徴を理解してお気に入りの木を見つけてください。
木は、針葉樹と広葉樹の大きく2つに分けられます。
針葉樹

針のように細長い葉っぱをつけるものが多く、常緑が多い。
木を切ってみると、色は比較的明るく、成長が早いとされるため、やわらかく温かみを感じます。
一方でやわらかいため、傷や汚れがつきやすいとも言えます。
広葉樹

広く平べったい葉っぱをつけ、落葉と常緑がある。
針葉樹と比べると、成長が遅い分密度が高く、硬くなります。温かみは劣りますが、傷は比較的つきにくい方です。
また、木材の色も豊富にあるため、床材にも多く使用されています。
木の種類と色
地球上には6万種以上の木があると言われており、木の種類や産地、木が育った場所によって色や木目が変化するため、様々な表情をしています。大別すると、白系、暖色系、褐色系、茶系、黒系があります。下の例を見ただけでも、色だけではなく、木目にも違いがあることが分かります。
また、塗装により木目がはっきりしたり、別の色に着色することもできるため、 部屋をどのような雰囲気にしたいかイメージを持つことが大切です。
ここでは確認できるのは一部となりますので、実際に使用される場合は、サンプルで確認してください。
形を選ぶ
フローリングはタイプにより見た目が大きく違うため、雰囲気がかなり変わります。イメージに合ったお好みのものをお選びください。
構造を選ぶ
フローリングには主に単層・三層・複合などの構造があります。
貼ったイメージから商品を選ぶことも重要ですが、フローリングの構造で金額や性能も違うため、構造を知っておくこともフローリングを選ぶ重要なポイントです。
単層
三層
複合
直貼り(コンクリートの下地に直接施工できるタイプ)
用途で選ぶ
建物の構造や使う場所などにより、使用できるタイプや仕上げの制約を受ける場合があります。どのフローリングを選ぶかは、デザインを決める上でも非常に重要ですが、事前にどのような建物でどんな用途で使用するかを確認し、個々のライフスタイルに合ったものを選択してください。

木柄を選ぶ
天然木には、色ムラや節など樹種によって様々な特徴があり、それらを味わいとして楽しむことができる点も天然木ならではの面白さです。
その特徴ひとつひとつを活かしたグレードもご用意しておりますので、 ご自分のイメージに合ったグレードをお選びください。
特徴

節
木の枝が幹に
巻き込まれた部分

源平
木の赤身と白太の両方が
入った部分

色柄のばらつき
同じ木でも
それぞれ色が違います

入り皮
樹皮が傷ついて
巻き込まれた部分

虎斑
虎の模様のような
帯状の杢目

やにつぼ・やにすじ
樹脂が溜まった部分

経年変化
時間の経過とともに
色が変化します

パテ埋め
節・割れ等をパテで
補修しています
グレード

プライムP【AA】
色差を極力なくすため、厳選した部位を使用しています。
グランデG【A】
樹種により、若干の色差・葉節・カスリ・小節等があります。
セレクトS【B】
Aに近いですが、節等の数が増えたり、入り皮等があります。
ナチュラルN【C】
天然木らしさを残しており、節やカスリが入り、軽微な補修処理をした部分もあります。
ラスティックR【CD】
利用できない部位のみ取り除き、素材を有効活用しています。
- 針葉樹の場合「節有」「無地」「上小無地」の記載となります。
仕上げを選ぶ
塗装をしていない床材は傷や汚れがつき易く、細かい繊維が毛羽立つため、無垢材の床と長く付き合うには、床材の表層を保護する塗装に何を選ぶかが大切です。
塗装は、大きく分けて「オイル塗装(浸透性)」と「ウレタン塗装(コーティング性)」の二つに分類され、見た目や機能、メンテナンス方法が大きく変わるため、ライフスタイルに合わせて選択をしてください。
オイル塗装(浸透性) | ウレタン塗装(コーティング性) | |
---|---|---|
見た目 | 塗装が木材に浸透するため、天然木本来の質感が 失われず、調湿作用も妨げられません。 |
ウレタン樹脂などで表面に膜を張るため、光沢感の ある仕上がりになり、天然木の質感は薄れます。 |
イメージ | ![]() |
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色 | 木の色を活かすため、クリア色が多数ですが、 各塗料メーカーが販売している塗料の色から 選ぶことができます。 |
木の色を活かすため、クリア色が多数ですが、 色の配合をすることにより、お好みの色に 塗ることができます。 |
特徴 | コーティング性に比べれば、傷や汚れはつきやすいですが、 傷の補修を簡単に行うことができます。 |
汚れがつきにくく、水も拭き取りやすいですが、 傷の補修は難しいです。 |
日常のお手入れ | 掃除機や乾拭きで雑巾がけ等の清掃を行ってください。 汚れが目立つ場合は、オイル塗装にも使用できる 専用の洗剤を使用してください。 |
普段は掃除機で清掃し、汚れが目立つ場合は 固く絞った雑巾などで拭き取ってください。 |
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メンテナンス | 年に1度ほど、同じオイル塗料を塗ることを 推奨しています。定期的なメンテナンスを 行うことにより、繊維の毛羽立ちや色の抜け等を 抑えることができます。 |
定期的なメンテナンスは必要ありません。 細かい傷などが気になる場合は 樹脂系のワックスがけを行ってください。
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オイル塗装(浸透性) | 塗装が木材に浸透するため、天然木本来の質感が失われず、調湿作用も妨げられません。 | ![]() |
木の色を活かすため、クリア塗装が多数ですが、塗料メーカーによって作られた塗料の色から選ぶことができます。 | コーディングに比べれば、傷や汚れはつきやすいですが、傷の補修を簡単に行うことができます。 | 掃除機や乾拭きで雑巾がけ等の清掃を行ってください。汚れが目立つ場合は、オイル塗装にも使用できる専用の洗剤を使用してください。
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年に1度ほど、同じオイル塗料を塗ることを推奨しています。定期的なメンテナンスを行うことにより、繊維の毛羽立ちや色の抜け等を抑えることができます。 |
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ウレタン塗装(コーディング) | ウレタン樹脂などで表面に膜を張るため、光沢感のある仕上がりになり、天然木の質感は薄れます。 | ![]() |
木の色を活かすため、クリア塗装が多数ですが、色の配合をすることにより、お好みの色に塗ることができます。 | 汚れがつきにくく、水も拭き取りやすいですが、傷の補修は難しいです。 | 普段は掃除機で清掃し、汚れが目立つ場合は固く絞った雑巾などで拭き取ってください。
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定期的なメンテナンスは必要ありません。細かい傷などが気になる場合は樹脂系のワックスがけを行ってください。
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- 天然木に湿気や乾燥は大敵です。エアコンや除湿器などで部屋の中が乾燥しすぎたり、水を多く含んだモップ等で掃除をして湿気が多くなりすぎた場合は床材の反りや割れ、膨張の原因となります。
また、暖房の温風が直接当たったり、こたつの熱や床暖房等も乾燥の元となりますのでご注意ください。
(床暖房には専用の床材をご使用ください。)